7月27日付ブログで紹介した八郎湖だけでなく、一部の生態学者が「沈水植物が繁茂する湖沼ではアオコが出ない」とのファンタジーにとらわれているおかげで、多くの湖で水質浄化(透明度を高める、アオコを防ぐ)の手段として水草を増やそうとしています。
元になったのはSchefferほかのNature論文で説かれたAlternative stable state theoryですが、こと沈水植物に関しては、日本の生態学者はこの論文をきちんと読まずに広めてしまったとしか思えない、トンデモ論文です。下記でこの論文のどこがトンデモ論文か、メモ程度に解説しています。
参考資料.pdf
実際、沈水植物が復活した琵琶湖南湖では、「沈水植物の除去によるアオコ発生抑制効果調査」という報告が為されています。宍道湖でも水草が大繁茂した2012年夏は、過去に例がないほどアオコが一面に広がりました。
琵琶湖の報告は下記からダウンロードできます。
http://www.pref.shiga.lg.jp/d/biwako-kankyo/lberi/03yomu/03-01kankoubutsu/03-01-03research_report/no1/files/dai4syou-3.pdf