バイカル湖異変の主因は下水

29日に素潜りした実験所の沿岸同様、バイカル湖沿岸各地で緑藻が異常繁茂しています。その原因は地下水汚染と考えています。バイカル湖沿岸の大部分の地域で、トイレは今でもポッタン式です。くみ取られる前に地下水を汚染している証拠がいろいろ得られています。
例えば下の写真のように、近くに何も無い湖岸では緑藻が生えていないのに、ホテル前では湖岸に沿って緑藻が生えています。

下水処理場が稼働している地域でも、ほとんど処理されていないような水がバイカル湖に排出されます。バイカリスクという町の下水処理場排水をパックテストで測ったところ、6月はアンモニアが10mg/L以上でした。今回は高濃度用のパックテストを持って行ったのですが、それでも20mg/L以上と、検出限界を超えてしまいました。

今日の日露首脳会議でもし日本が環境面での援助を約束するのでしたら、バイカル湖の下水対策を進めてもらいたいと思います。