清涼飲料水、特に脳脊髄液減少症の患者さんは、多飲に注意してください

NHK総合で水曜午後10時25分から放映されている「総合診療医ドクターG」は、忙しくてあまりテレビを見ない私でも、できれば見たいと思っている数少ない番組です。見ながらできるお裁縫とか料理とかをリストアップして、スタンバイしています。
昨日(9月21日)の患者さんは「吐き気が止まらない」でした。10日前に風邪で寝込み、下痢をするようになった。その後出社して、食欲がないので昼は麺類などを食べ、脱水症状を防ぐために清涼飲料水を飲むようにしていた。そうしたら4日前から吐き気が止まらなくなったというのです。
最終的な診断結果は「糖尿病性ケトアシドーシス」でした。繰り返しの清涼飲料水の多飲により高血糖を引き起こしていたのです。
ネットで調べたところ、特にこういった症状を「ペットボトル症候群」と呼ぶようです。Wikipediaによれば初期症状として倦怠感があるとのことで、脳脊髄液症候群の患者さんは注意すべきと思いました。なるべく水分を取ろうとして、清涼飲料水を多飲してしまう可能性があるからです。その結果ますます倦怠感が強くなり、水分不足を疑ってさらに飲んでしまう。。。という危険性があります。要注意です。

(追伸)
この番組の目玉は、ベテラン医師対研修医のカンファレンスです。研修医が推定した病名に対してベテラン医師が、なぜそう思ったのか、その病気だとここが合わないのでは、と議論を展開します。
所属する環境学系ー自然環境学専攻の教授達によるパワハラにより、もう3年間も修士学生を募集できない状態が続いていますが、また修士学生が来るようになったらカンファレンス方式のゼミをやりたいなぁと思っています。目指すは環境医!