昨日は諏訪湖の環境改善を話し合う会議に出席しました。
http://www3.nhk.or.jp/lnews/nagano/1013434211.html
諏訪湖ではヒシが湖岸に繁茂して問題になっていますが、「ヒシを駆除するとアオコが増える」「魚の住み場所になる」「除去により水質浄化する」との理由で、繁茂面積の10分の1だけ刈り取っていました。
これに対して私は、上記の3つの理由は科学的根拠が全くない、全て駆除すべきだと主張しました。
ヒシがあるとアオコに栄養塩が行かないからとか、日陰をつくるからとかの理由でアオコを抑制しているとの考えは、汽水湖化する前の湖山池の写真を見ればナンセンスであることがわかります。
魚の住み場所にならないことは、ちょっと潜って根がどうなっているか見れば分かります。魚だけでなくベントスにも有害なのは、ヒシに覆われたところは水深1m弱でも貧酸素化していることからも分かります。
ヒシをいくら除去しても、おそらく流入負荷の1日分にも満たないことは、ヒシに含まれる窒素・リンと除去量とを乗じればすぐに分かります。そのような微々たる量のために毎年巨額の除去費用を費やすよりは、2,3年かけて根絶やしにする方がはるかに低コストです。
来年度からは根絶やしを前提で駆除を行うよう、期待しています。