国家公務員共済組合の組合員も個人型確定拠出年金を利用できるようになったと、16日に案内が届きました。
ただし毎月の掛金は最高で12000円なので、所得控除や非課税などのメリットは非常に少ないです。むしろ運営管理手数料や口座維持手数料で赤字になります。
例えば12000円を毎月積み立てると1年で144000円。これは1年後の額ですが、仮にこの額を利回り1%の商品に投資したとして、利子は1440円にしかなりません。
下記のサイトが手数料について詳しいです。
http://matsunosuke.jp/dc401k-kojin-recommended-financial-institutions/
これで見る限り、例えば楽天証券で利回り1%の商品に投資した場合、2年目からようやく黒字になるかな、という感じです。他の機関、例えばスルガ銀行ですと、資産が50万円を超えないと手数料がかかるので、4年目以降ようやく黒字になります。それまでにかかる赤字を補填できるのはさらに先に、計算上はなります。
楽天証券の個人型確定拠出年金のサイトには、楽天証券に口座を開かないとダメみたいに解釈する方もでてきそうですが、電話して確認したところ、口座を開かなくてもOKだそうです。
(追伸)
資産運用のプロもやはり口座管理料など、「たくさんの見えないワナが仕掛けられている」と指摘していました。
http://www.shinoby.net/2016/12/8996/#more-8996
私にとっては当たり前のことでしたが、商品によっては信託報酬がやたら高いことも指摘していました。これまでファンドに投資したことが無い方(今回新たに対象になった公務員は結構多そう)は、確かにカモになりそうです。想定利率だけ見て決めないようにしましょう。