論文19本、本1冊

昨日は若手研究者2名と、論文ネタの話で長電話を2回しました。
一人とは汽水域に生息する二枚貝の貧酸素耐性について。まさか○○が解毒剤だったなんて!○○さえ測ればこのネタで国際誌3本は書けるよね!とエールを送りました。
もう一人とは、宍道湖30年間の堆積物中有機物量の復元について話しました。1982年に続いて、2012年のデータも2016年と比較できることが分かりました。残るは1997年と2000年のデータ。「それについては明日私が2000年のを△△にぶち込むから、来週残りをぶち込めば、今月中にデータ揃うよね。」「データ待ってる間にアサザ論文、ちゃんと仕上げてよ。」
この二人だけで、今年5本は投稿できそうです。私が書いてる原稿を今月末に投稿できれば、ロシアのV君、フィリピンのCさん、スイスのMさんのとで3本が3月末までに投稿される予定で、合わせて9本。親友Aの世界のラグーンレビュー論文も2月には投稿するはずなので、論文19本投稿、本1冊脱稿という2017年の目標はかなり現実的になってきました。
研究して論文を公表するだけでは、環境はよくなりません。例えば、某元東大教授による「アサザが水質を浄化する」というデマ(論文にせずに著書で主張)は、論文での反論では全く覆せませんでした。だから研究環境としては申し分無かった産総研から東大に移った私にとって、研究は最優先事項ではありません。
とは言え、誰も方向さえ示していないことについては自分で研究して公表しないと始まらないので、「論文19本投稿、本1冊脱稿」は、多少は研究能力もキープしておくための目標です。
交通事故による脳の高次機能障害もだいぶ治ってきたようなので、加齢による脳梗塞とか脳出血とかがなければ、何とかなりそうです。