日本で最も魚類生産が高いのは手賀沼?

4月16日に「手賀沼の自然環境保全を科学する」と題して行った講演の資料が、大堀川の水辺をきれいにする会の下記ホームページからダウンロードできるようになりました。
http://ohorigawa.ciao.jp/Sono_Ta_Katsudou/20-syunen-kinen.htm#20170416_20syuunenn-ivent
合わせて行われたシンポジウム「生き物豊かな水環境を如何に守るか」で美しい手賀沼を愛する市民の連合会、大津川をきれいにする会、NPO法人こんぶくろ池自然の森、大堀川の水辺をきれいにする会が行った講演の資料もダウンロードできます(コメンテーターの方の資料は後日アップされる予定とのことです)。
私の講演の概要を、会の方が実に的確にまとめてくださったので、下記にペーストします。
ーーーーーーーー
高度経済成長期を通じ平野部の多くの湖沼で有機汚濁が進行した。有機物濃度が増加すると酸欠により生態系が攪乱される。また水道水源が富栄養化すると有害な消毒副生物の発生量が増える。
他方、湖沼では護岸工事などによって水草が減ったことが水界生態系を攪乱し富栄養化進行の一因になったとして、水草を復活させることが水質浄化につながるとの考えがある。
本講演では江戸時代以降の日本での湖沼資源利用やそれにより生態系が受けた影響を概観し、水資源環境の持続的利用の方向を探る。特に近年各地で行われているヨシやアサザの植栽、沈水植物再生事業がどのような影響を与え得るかについてコメントした。
手賀沼は魚類生産が高くて豊か:面積は小さくとも湖岸長が大きいことが一因?
手賀沼のハス帯:大繁茂が酸欠状態を招き、モツゴくらいしか生息できない?
●ヨシの水質浄化:枯れヨシで水質悪化させないよう、先人の植物有効利用を学ぶ
●ガシャモクが繁茂しすぎるとマシジミが生息困難?先人は水草を肥料として採草