大阪人

週刊ダイヤモンド5月20日号の特集「関西流企業の逆襲」を読んで、自身を客観視していなかったことを猛省しました。即ち、私にとって当たり前(=みなそう思って行動していると思っていた)なことが、実は大阪人特有の習性だったらしいのです。
たとえば「関西弁に学ぶビジネスエッセンス」の冒頭を飾った「ホンマかいな」。週刊ダイヤモンドの説明では「健全は批判精神、反権威主義」。つまり多くの人は批判しない(批判する私は異端)?
「うちはうち」。週刊ダイヤモンドの説明では「独創性を重視、人まねはしない」。自分の人生、他の人がやることやって、どこがおもろいねん?と読み進めたその次のキーワードがまさしく「おもろい」でした。週刊ダイヤモンドの説明では「自分も楽しむエンターテイナー」でした。えぇ?おもろないことしてて、ど〜すんのぉ!
ところで私は複数の欧米人から、大阪の人はとても話しやすい、東京の人は何を考えているのか分からない、と言われたことがあります。大阪のマインドは、実は世界の常識に極めて近いと思っています。例えば大阪と違って、東京ではまず値切りませんよね。でも世界の多くの地域で定価などありません。どの価格で買うかは個別の交渉。どこまで値切れるか、物と周辺環境をとっさに見極め、かつ、かなうかぎりのデモで、たとえ外国語であってもやりきる必要があります。私はどの国に行っても身振り手振りで大抵値切れるのですが、多くの日本人は、そもそも値切ろうとしないようです。

追伸
ips細胞を発見した山仲氏は私の出身高校の後輩です。そう言えば理工系のノーベル賞って、関東人より関西人もしくは関西の大学出身者の方が多いですよね。「ホンマかいな」文化の賜では?