とても酸化的な今夏の宍道湖

8月9日は宍道湖の15地点で堆積物を採取しました。この時期の採泥は宍道湖に飛び込みたくなるくらいの暑さなのですが(実際、昨年の採泥では若干一名、何度も飛び込んで涼んでいました)、この日は曇りで、かつ適度な風が吹き、こんな楽な夏の調査は二度とないだろうと思いました。
今年の宍道湖は例年より若干塩分が高めです。塩分が高いと成層が強くなって貧酸素化しそうなものですが、2013年に異常に塩分が高くなったときも貧酸素化せず、むしろその前年のアオコが大発生した淡水に近い塩分の夏に苦潮が発生しました。
今年も好気的条件が続いているようで、下の写真のように水深5.3mの湖底表層が非常に酸化的でした。どういうときに貧酸素化しどういうときに酸化的になるのかを予測するのは、本当に難しいです。。底層溶存酸素が新たな指標になりましたが、対策を立てるのはCOD以上に困難になるのではと思われます。

好気的な条件に恵まれた為か、水深5m近くの地点2カ所から生きたシジミが採れました。粘土サイズの粒子が堆積するような環境で、一体何を食べて生きているのやら。