空心菜で水質浄化できるならナガエツルノゲイトウだって。。。

Wikipediaでは「ヨウサイ」として紹介されている空心菜Ipomoea aquatica)ですが、「水辺に生育し、水面に茎(空洞で節がありフロートと同じ)を浮かせて進出する。暑さに強く水上で栽培すると大量に根を伸ばして水をよく吸収することから、近年では湖沼などの水質浄化活動によく用いられている。」と書かれています。
実際、下記のように実水域で栽培している例もあります。
http://www.horikawa1000nin.jp/katudou/2010-07-21-kusinsainikki.htm

一方、「クウシンサイ 水栽培」で検索すると、この植物がちぎれた茎からも根を伸ばして繁殖できることが分かります。ナガエツルノゲイトウそっくり!
それで、自宅のクウシンサイの先端を切って水に差してみたら、何と2日強で5cmも根が伸びました(下の写真の黄色い矢印)。日当たりの良い窓際に置いていても、最高気温37℃に達したつくばで十分生き延びています。すさまじい生命力です。

クウシンサイの場合、Wikipediaによりますと「最低気温が10度を下回ると、茎も根も枯れる。九州以北の露地栽培では花をつけても種をつけず、自生繁殖による生態系への影響は発生しない。」とのことです。この点がナガエツルノゲイトウと異なるのと、ナガエツルノゲイトウは今のところ栄養価不明、既存の調理法無し、という点が異なります。しかし近似種が食用にされていますし、スベリヒユは日本でも食用にされていますから、同じような調理法でおいしくいただける可能性があります。その栄養価と毒性がないか確認できれば、洒落たネーミングで食材として売り出せる可能性は十分あると思います。
何といっても、葉物野菜が殺虫剤無しだと虫に食われて悲惨なことになる温暖期に、無農薬無化学肥料でどんどん増えてくれるわけですから、健康志向の主婦にとってはありがたい食材になるはずです。