沈水植物は常に沈水とは限らない

昨日の記事の最後に「一部で透明度と維管束植物の沈水植物の分布下限との関係を求めようとする動きがありますが、もともと濁った所にも生息できる種類が多いので、種類を選ばないと『無関係』という結果になると思われます。」と書きました。
「沈水植物」という字だけ眺めて、水底近くに生えていると想像するのは早とちり。種類によっては下の写真のように、浮葉植物さながらに水面まで葉を伸ばしてなびかせる種類も多いのです。

ですから種類を問わずに透明度と沈水植物の分布下限との関係を求めても、意味が無いのです。
まさか、そんな意味の無い式を使って「透明度の目標を設定せよ」、なんて指導するお役所はないと思いますが。