私は8歳の時に見渡す限りの水田が魚毒性農薬で死んだ魚の腹で真っ白になった光景を見て以来、ご飯が食べれなくなりました。その影響で子供の頃から少食で、それが低代謝につながり、体温は常時35度台。こんな状態でアメリカの高校に留学し、ホームステイで糖分や脂肪の多い食事を「残しては失礼」と一生懸命食べた結果、44kgだった体重が60kgを超えました。生涯最大の体重で(妊娠したときもここまで増えなかったです)、顔もまん丸。帰国したときに成田に迎えに来た両親が、我が子と分からず明後日の方向を見てました。
帰国後の最大の課題は、この体重を元に戻すこと。私の体温だと炭水化物を取っていては確実にカロリーオーバーになるので、大学で上京してからは炭水化物を自炊でとることはなく、たまに好物の焼きそばやパンを食べる程度でした。帰国後40年経った今、体重は48kg。留学前の体重まであと4kgですが、身長が158cmなので、年齢を考えると48kgでもよいかと思っています。それでも体温が低い分、油断するとすぐに太るので、朝はベーコンエッグとフルーツを混ぜたプレーンヨーグルトにクルミとシナモンをかけたものだけ。昼は基本、寒天スープ、専攻会議の時は自家製サンドイッチ。夜は主食無しで肉・魚料理のどちらかと自家製野菜たっぷりの野菜料理という食生活です。家庭で揚げ物を作ることは一切ありません。
こんな食生活を続けているので、年末が近づいたので年越し蕎麦を食べに行くいつもの蕎麦屋以外の店も試してみようと2日続けて昼食に蕎麦を食べたら、テキメンに内臓脂肪が増加しました(タニタの体重計で毎朝計測)。蕎麦ってヘルシーなイメージだったのですが、炭水化物は炭水化物、ということですね。
主食を一切食べない私の食生活は、1980年代から2000年代までは不健康と思われていて、少しはご飯を食べないと体を壊すよと注意してくれる方もかなりいました。それが今では「ゆるい糖質制限」と称して、私が若い頃からやってきた食生活が推奨されています(行きすぎは禁物)。何事も自分で合理的に検討した結果に従うのが自分にとっての最適解というのが私の子供の頃からの姿勢ですが、食生活についてもやっぱりそうだったと思うこの頃です。