「水圏環境学」今年度の評価

本郷で学部生を対象に開講している「水圏環境学」、今年度は16名が聴講しました。
その授業アンケートが届き、改めてびっくり。16名中6名が聴講生で、成績・単位不要の方でした。出席率が高かったので、まさか聴講生がいたとは思いませんでした。学生のうち理学部・理学系研究科は6名、その他が4名でした。相変わらず開講している地球惑星以外の方に口コミで伝わっているようです。
昨年度よりも説明スライドは簡潔にしたつもりだったのですが、酸化還元とか流動とか、物理・化学の基礎がないとわかりづらい内容が昨年度のように化学系・物理系が多い時どうようのものを使ってしまったので、難易度について「難し過ぎる」が1名でてしまいました。来年度は初回で学生さんの所属を詳しく聞く必要があると思いました。またシラバスが受講に役立ったかについて「全くそう思わない」が1名いたのも反省点です。今年は締切が正月明けと早いので、冬休みの間にじっくり考えなければ。
その他については、「講義内容に興味を持つようになった」、「この授業は高く評価できる」が大部分だったので、来年度も方針は今年度と同じで行こうと思います。
来年度も4月開講で水曜4限(14時55分〜16時40分)です。社会人の方の聴講も可能なので、関心のある方は東大理学部に問い合わせてください。
内容の一部は毎年変えていますが、前半で水圏環境に関する物理・化学・生物・地学の基本概念の説明、後半ではそれらをベースに治水・利水・環境への対策が実際にどのように行われているかを解説しています。