宍道湖では2007年頃から水草の異常繁茂やシジミ漁獲量の急減などの「異変」が起こるようになりました。この原因解明と対策を検討するために「宍道湖保全再生協議会」が設けられ、私が座長を務めることになりました。
今年度がその最終年度なので、報告書のとりまとめは座長がやるのかなと思っていたら、県水産課がやるので、できた段階でコメントくださいとのことでした。
宍道湖と同じくらいの塩分で、環境を総合的に研究した例として、静岡県戦略課題研究「快適空間『佐鳴湖』の創造」があります。報告書本体(約580ページにデータが入ったCDのセット)は400部作成され、1部あたり2146円かかったと書かれています。これとは別に概要版が作成され下記リンクから無料でダウンロードできます。汽水湖沼の総合研究として非常によくまとめられているので、汽水湖研究に関わっている方にはとても参考になると思います。
http://www.pref.shizuoka.jp/sangyou/sa-130/kenkyuu/_notes/project_senryaku.html
本体をご覧になりたい方は、もしかしたら、本体の奥付にあった下の写真の部署に連絡したら、残部があれば頂けるかもしれません。
宍道湖再生協議会として行って来た研究も、内容としてはこれに負けずとも劣らないと思っています。これを超えるような内容、かつ宍道湖や汽水湖に関心を持つ方が利用しやすい報告書に仕上げてほしいところです。