日本の蜂蜜中のネオニコチノイド農薬、最高351ng/g

2月13日記事で日本の蜂蜜のネオニコチノイド農薬の濃度が中国より高いことを紹介しました。このサイエンス論文では、日本の濃度が>10ng/gとしか書かれていなかったので、「ネオニコチノイド 蜂蜜」でググったところ、下記の日本経済新聞記事がヒットしました。
https://www.nikkei.com/article/DGXLASDG28H21_Y7A820C1CR0000/

これによると東北から沖縄の9都県で集めた73サンプル全てでネオニコチノイド農薬が検出され、蜂蜜では残留基準が決められていないものの、その他の農薬に適用される基準を18製品で超えていたそうです。また最高濃度は351ng/gでした。Science論文の図では>10ng/gとだけ書かれていて、20ng/gとか50ng/gくらいかと思っていたのですが、30倍以上だったわけですね。もしかして世界最高濃度だったのでは?
ところで、「その他の農薬に適用される基準」がよく分からないところです。食品中の残留農薬ポジティブリスト制度が適用されてからは、残留基準が設定されていない食品については全ての農薬が0.01ppm以上検出されてはいけないことになっているはずです。ng/gは10億分の1、ppmは100万分の1なので、350ng/gは0.35ppmで、超えてしまっていることになると思います(計算ミスしてないように!)。ネオニコチノイドは例外になっているのでしょうか。