汽水域の研究会を作りました

私は20歳からずっと、汽水域の研究をしてきました。汽水域に関心を持ったのは、幼い頃から夏休みに父の実家に帰省する度に、一族総出で長良川汽水域でシジミを取っていたからだと思います。
Wikipediaの英語版では、汽水域(brackish water habitat)としてestuaries, mangroves, brackish marsh, brackish sea, brackish water lakes, lochs, coastal lagoons, deltasが挙げられています。日本では馴染みが少ない汽水域ですが、大陸の河口近くの国では汽水域がほとんどという場合もあります。
日本では馴染みの無さが災いして、汽水域の環境について間違った思い込みで発言する研究者が少なくありません。それで、定量的なセンスを有する物理系や化学系の汽水域研究者を中心に情報交換し、ゆくゆくは世界の汽水域も手がける研究会を作りたいと常々思っていました。
幸い、陸水学会会長の任期が昨年末で終了したので、すぐに準備を始め、4月に発足できる運びとなりました。
先述のように物理系・化学系中心の研究会にしたかったので、生物系、特に生態学系の研究者が非常に少ない某学会の中の研究会という形にしました。このため、その学会の会員でないと会費を払う必要がありますが、その学会の会員であれば、いまのところ会費ゼロでやっていけると考えています。
関心のある方はご連絡ください。