少数精鋭

理学部地球惑星の講義として開講している水圏環境学では、毎年初回に、下記のレポートを提出するようアナウンスします。
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次の項目からひとつを選び、(1)内容の概要、(2)科学的な根拠(もしくはそう主張されていること)、(3)それに対する各自の見解、を11ポイントでA4用紙2枚以上のレポートを提出しなさい。図やグラフをいれても構いません。
水からの伝言
・水素水
ホメオパシー
・EM菌による河川浄化
アサザによる湖沼の水質浄化
・ヨシによる湖沼の水質浄化
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さすがに「アサザを植えれば水質が浄化する」をまだ信じている人はマイナーだろうと、今年度は下記に変更しました。
水からの伝言
・EM菌による河川や海の水質浄化
・ヨシによる湖沼の水質浄化
・ナノクラスター水
そうしたところ、「ヨシによる湖沼の水質浄化」を選んだ学生さんが複数いて、かつ、「流れをさえぎることによって粒子を沈降させるのが水質浄化とは言えない」「ヨシも有機物なのだから、植えるだけで水質浄化とは言えない」と、そこまで分かってるのなら講義する必要無いかと思ってしまう模範解答ばかりでした。
今年度の学生さんはかなりレベルが高いので、毎年、前年度の学生さんの反応を参考に、さらに分かりやすい方向で改訂してきたパワポですが、今年度はかなり最先端の内容も入れる変更をしています。おかげで毎回、講義準備に相当の時間を費やしています。嬉しい悲鳴、というやつです。