山でも虫と鳥が減った気がする

島根県宍道湖では1993年に迷惑になるほどいたオオユスリカが消滅し、動物プランクトンも激減したことが分かっています。その原因を特定する調査を行っている関係から、昨日の宝篋山トレイルランでも、虫と鳥が減ったのが気になりました。
体育館から登山道までは田植えしたばかりの棚田や用水路があって虫がいないか観察したのですが、この季節なのにアメンボ1個体しか見つけられませんでした。エビなどはゼロ、水路にアメリカザリガニさえいないのには驚きました。
山に入ると、虫刺されを覚悟して持って来た虫除けスプレーが全くいらず、半袖でしたが一カ所もかまれませんでした。また樹々の緑は濃いのですが、朝なのに鳥のさえずりが少なく、種類も数種程度。野鳥の会に入ってさえずりを聴きに行っていた1980年代のこの時期の山は、もっと多くの種類の鳥が賑やかに鳴き交わしていたと思います。
もしこの状態が1990年代半ばから続いているのだとしたら、これが本来だと思ってしまう人が多いだろうと思います。実際、筑波大学のN先生に「20年前より虫や鳥が減ったと思うのですけど。」と言ったら、「昔からこんなだったと思いますよ。」と言われました。
筑波山あたりで、1980年頃からの5月の鳥さえずり情報が記録されてないでしょうか。