そばもん ニッポン蕎麦行脚 17巻

出雲そばの話だけでなく、小泉八雲の松江での様子も描かれています。日本全体が八雲が危惧した状況に陥っているのは大変残念ですが、松江にはまだ八雲が愛した気高い日本人が多くいて、風景にも「神々の国の首都」の雰囲気が漂っています。私が40年近く宍道湖の研究を続けてきたのは、この土地とこの土地に住む人々に八雲と同じようなものを感じたからだと思います。
松江で本当の出雲そばを食べられるとして本書で紹介されているのが「船津」です。写真は割子蕎麦、揚げそば餅、蕎麦ぜんざいが付いたセットで780円(割子が3枚の場合)。

この情報はネットに多く出回っていますが、意外と知られていないのは、割子は必ず3枚でなくていいということです。地元の男性は1枚追加して4枚で食べる人も多いです。逆に私は少食なので、大抵2枚にします。上の写真も、なので2枚です。枚数に応じて価格も増減します。船津の場合は餅とぜんざいがつくので、1枚でもいいかな、という感じです。
島根に行く際には「美味しんぼ109巻」も食の参考になると思います。