水草は雑草と思ってしっかり管理しないと大変なことになる

沈水植物を含め、水草繁茂が各地で問題になっている様子は、例えばGoogleで「macrophyte nuisance」で検索して「画像」をクリックすると分かりやすいです。日本では水質浄化効果があると錯覚されて植栽されているヨシも、しっかり迷惑植物として出てきます。
Texas Parks and Wildlife Departmentのサイトでは、迷惑水草の対策マニュアルを公開しています。
https://tpwd.texas.gov/publications/pwdpubs/media/pwd_pl_t3200_1066.pdf
対策の中には「2,4D(ベトナム戦争で枯れ葉剤として使用された物質)をまく」なんてのもあって、いかに対策に苦慮しているかが窺えます。
ちなみに外来生物データベースにはヨシ(
Phragmites australis)とアサザNymphoides peltata)が掲載されていて、種多様性の減少やハビタットの劣化をもたらすと書かれています。日本でもかつては野焼きにしたり、水田や水路をおおってしまう雑草として抜き取ったりなどの管理対象でした。
水草はか弱い園芸植物ではなく、雑草と同じと考えねばなりません。毎年抜いても雑草が確実に生えてくるように、水草も根こそぎにして調度くらいに、また生えてくるものなのです。
(追伸)
雑草がひとたび入るとどれだけ大変になるかは洋の東西を問わず同じらしく、英語では下記のように言うそうです。
One year's seeding, seven years weading.