バイカル湖のマイクロプラスチック

昨日は20マイクロメートルメッシュのプランクトンネットに300リットルの湖水を流して、マイクロプラスチックを集めてみました。グラスファイバー濾紙に載せた物体を顕微鏡で見たところ、明らかに生物起源ではないファイバー状の物がうじゅうじゃ。一方で、濾紙が緑色を呈したのでいっぱいいるかと思った植物プランクトンはほとんどいませんでした。
やったね!と一同喜んだものの、もしこのファイバーがプランクトンネット起源だったら、何やってるのかわからないことになります。
「でもバイカル湖には中国製の漁網(下の写真)が至るところに捨てられているから、これが起源かも。」と地元の共同研究者。さて、ファイバー状マイクロプラスチックの起源は何なんでしょう?
いずれにせよ、「世界一透明で豊かな自然が残されている神秘のバイカル湖」というプロジェクト前に抱いていたイメージは、この5年間の調査で完全に消滅しました。