今回のバイカル湖の調査で一番驚いたのは、地衣類が至るところにいることです。地衣類と言えば、せいぜいこんなのとか
こんなのだと思っていましたが、
湖岸の小礫に花のようにひっついてたり(成長が遅いのによくここまで大きくなれたこと!)、
地面をコケのように覆っていました(白っぽいのが全部地衣類です。。)。
しかもバイカル湖では、常に水に浸かっている水深4〜5mの礫で地衣類が生育していると共同研究者が言い出し、アメリカ人と日本人の研究者は仰天。「そんな話は聞いたことがない。」と言ったら、「ちゃんと国際誌論文に出している」とPDFをくれました。その論文では水中で生育する地衣類を報告したイギリス人による専門誌論文を引用していて、どうやら本当らしいとなりました。日本やアメリカではあまり知られていないものの、ヨーロッパでは水生地衣類がいることは、かなり知られているようです。