滋賀の「魚のゆりかご米」

このブログで減農薬米を紹介するのはこれで3度目になります。河北潟のお米はNPO、奥出雲のお米は奥出雲町の第三セクターが担当していましたが、今回のお米の問い合わせ先は「滋賀県農政水産部農村振興課」です。さすが滋賀県です。
国もそうですが、「農林水産」と同じ組織のはずなのに、水産に悪影響を与えない農薬使用を農業部門と共同で検討している例は、県・国レベルでは、滋賀県だけだと思われます。
島根県宍道湖では、負荷の多くが農業部門であることが基礎的な研究から明かなのに、農業セクターはその実態をなかなか認めないようです。いわんや農薬が宍道湖の水産生物に与える影響については、調査が行われていません。一時期、シジミから除草剤成分が基準値以上に出たときだけ、使用量を減らすよう指導したようです(その翌年に水草が復活しました)。
県庁の農業部門の方々は、かつては豊富にとれた宍道湖のウナギやワカサギが激減していたり、アオコが発生したりするのを見ているはずなのに、どうして自分達の所掌範囲でできることをしないのか、本当に不思議です。宍道湖島根県にとって、宝ともいうべき貴重な湖のはずなのに。