噴火への備えは万全か?

年末になってインドネシアでは火山噴火によって山体が崩れて津波が発生、多くの犠牲者が出てしまいました。他人事のように思っている日本人がかなり多いと思われますが、日本もインドネシアに勝るとも劣らぬ、火山が多い国であることを忘れてはならないと思います。
実際、2018年の始まりは、1月23日の草津白根山の噴火、3月6日の霧島連山新燃岳の爆発的噴火と火山噴火が続きました。
3.11の教訓から、数千年に一度であっても巨大地震は必ず来ること、そして地震そのものだけでなく津波の被害が甚大であることが認識されました。しかし、日本にとって地震よりも怖いのが火山噴火だと思います。7000年前の喜界カルデラの噴火、約3万年前の姶良カルデラの噴火クラスはともかく(こんな噴火が今起こったら、日本人の半分は難民になる?)、天明3年(1783年)程度に浅間山が噴火するだけで、火砕流による直接的な被害以外に、火山灰降下による広範な被害(交通、通信がマヒ?)、水害の激化(たまたまスーパー台風と同時だったら。。。)など、首都圏は壊滅状態になる確率が高いのです。
このブログで何度も書いたように、福島原発については津波で事故が起こる危険性がかねてから指摘されていました。それでも東電や国は対策をとろうとしませんでした。火山についても、地学関係者は対策を促していますし、2015年には日経サイエンスという一般向け雑誌でも破局噴火への備えを促す特集を組んでいます。
それから3年、全く何も進まずに今年も終わろうとしています。来年が破局噴火の年になりませんように。