OBのK君が、ドローンを使って宍道湖で異常繁茂している水草の群落範囲を調べ論文にしました。
宍道湖で異常繁茂している水草群落のドローンによる群落範囲の特定
陸からの目視では100m沖合くらいまでしか確認できませんが、300mまで達していることがわかりました。水深4mと、ほぼ光が達しないところでも生えていることになります。また光が届きやすい浅いところほど多いわけでもなく、水深0.5~1.0 mでは水草群落が少なく,1.5 m 以深で一大群落を形成していました。1mより浅いところは調査船が入りにくいので、岸から沖合まで連続して観測できるのがドローンの強みだと思いました。
水草対策として琵琶湖や宍道湖で行われている試みられている対策は、水面にまで達した段階で刈り取り、堆肥化・燃料化するなどですが、「採算が取れる事業には遠く及ばない。したがって繁茂してしまったものを刈り取るのではなく,繁茂しないような対策を行うことが重要」と指摘しています。同感です。