底生緑藻異常繁茂に関する国際ワークショップ

今日0時、そろそろ寝ようかと思ったところに、アメリカの友人からのメール。秋にアメリカのタホ湖で糸状藻類の異常繁茂に関する国際ワークショップを開きたいのだけれど、旅費は出すから来ない?アメリカとニュージーランドの研究者が集まる予定なんだけど、真澄のバイカル湖や宍道湖の研究も是非聞きたいって言われてるから、という内容でした。
ワークショップの目的は

1) identify drivers of the blooms

2) determine if common drivers are shared among multiple lakes or are idiosyncratic

3) identify potential consequences of benthic algal blooms for lake food webs and nutrient cycling

だそうです。

日本でも、例えば宍道湖では淡水の五大湖で大繁茂しているCladophoraが異常繁茂しています。まずいことにCladophoraの和名は「シオクサ」なので、「シジミの減少を防ぐために塩分を高くすると、シオクサが増えて環境を悪化させる」とまともな研究者とは思えない無知な発言をする方が地元にはいるそうです。

シオクサを含む底生緑藻の異常繁茂については、五大湖についてはリンの増加が原因として有力視されていますが、多くの湖沼で原因が分かっていません。軽率で根拠の無い発言は控えるべきだと思いました。