分かりにくい「知事は地元で選ぶべき」

統一地方選挙前半戦が終わりました。
島根県ではこれまで地元選出の自民党国会議員主導で候補者が決まっていたのですが、今回は自民党県会議員が「知事は地元で選ぶべきだ」と反発、44年ぶりに保守分裂選挙になりました。
他県の知事が早々に決まる中、22時近くまでかかった接戦の末、地元県会議員の過半数が推薦した候補者が知事に選出されました。でもそれって、地方主体になったと言えるのでしょうか?
私はあまり選挙に関心が無い方ですが、今回は宍道湖がある島根県の知事選挙が激戦だったので、申請書を作りながら開票速報を見てました。当選確実になる度に経歴が字幕にでるのですが、「あれ?総務省出身者、多くない?」
そう言えば、アセスメント委員をしている長野県の知事も総務省出身、島根県のお隣の鳥取県もそう。そこで「総務省出身 知事」でググったら、トップが
目立つ「総務省出身」知事 全国で13人(2016/07/05)
今回の選挙で、もっと増えたのではないかと思います。
5番目、6番目は下記です。
安倍を助ける「霞が関支配」 ―― 知事の6割中央官僚 ― 進む中央集権化
天下りより問題なキャリア官僚の地方出向制度の憂鬱

今回、島根県知事に選ばれた方は総務省から島根県に出向で来られていた方です。「知事は地元で選ぶべき」であるならば、どうして地元県会議員から候補者を出せなかったのかが、県外者には不可思議なところです。。。