水から環境を考える原点

2018年11月5日に第45回環境保全・公害防止研究発表会で、「見えない公害から地域住民を守る」と題して特別講演を行いました。その口述原稿の要約「全国環境研会誌」第44巻第1号に掲載されました。
講演に使用したパワーポイントは2018年11月15日記事からダウンロードできます。
水俣病にしても、新潟県で癌による死亡を増加させた除草剤にしても、水中にある原因物質は目に見えるものではありません。目に見える被害が起こったときには、既に原因は蔓延してしまっています。
水から環境を考える原点は、目に見えるアサザやヨシなどで環境を小手先でどうこうではなく、目に見えない間に蔓延してしまっている大きな脅威を我々がどう察知し、対処していくかだと思います。その重要さを人類は、何十年も昔に問われた「沈黙の春」を通じて知っているはずなのです。