天才を殺す凡人

かつては「Japan as NO1」という本が出版され、「科学技術立国」「物づくり大国」とのフレーズが飛び交っていたなんて、まるでウソのような今の日本。
本書は大胆な仮説で、その原因と対策を提案しています。
下記は私がまとめた概要の一部です。「大胆」と書いた理由が分かって頂けると思います。
P152
サイエンスは「サイエンスをすること自体」が目的になりやすい。科学の本来の価値は検証可能性、つまり間違いを指摘し正すことで進展する点にある。エセ科学者は失敗しないよう、既知で明らかなことを繰り返すことがサイエンスと信じ、「科学の良さは失敗できること」であることを忘れている。
P220
ほとんどの天才は、成長の過程で「共感の神」に支えられ、加えて、後天的に「鍛え抜かれた武器」や「活躍の場」を手にして初めて輝く。日本は学校教育が「再現性」と「共感性」をベースに学ぶ場所であるので、どうしても改善しにくい。

本書は当初ブログに掲載されていたそうです。その感想(例えば下記)も書籍に掲載されている点もユニークです。
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世界はアメリカが「天才の時代」、日本が「秀才の時代」を生きる真っ最中であると感じる。そしてアメリカも秀才の時代に突入しつつあり、他方で中国ではついに天才の花が開いている。(略)この事実について日本のトップの「秀才」たちが認識し、次世代の「天才」による国家の芽を十分に育てることが必要

天才を殺す凡人 職場の人間関係に悩む、すべての人へ

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