固定観念フリーのお庭

大学のお掃除スタッフの方が、専攻事務室に様々なチューリップを持って来てくれます。ある日、見事な八重咲きチューリップが飾られていて、「いったいどうやって育てているのか、是非お話を聞きたいです。」と専攻秘書さんにお願いして、先日、初めてお会いしました。聞くと、それほど広そうに見えない庭に100種以上も花が植わっていて、その隙間に50以上もチューリップを植えているとのこと。状況が全く想像できなかったので、お昼休みにお庭にお邪魔させていただきました。

目から鱗。ここまで植えていたら確かに、八重咲きで頭が重たいチューリップでも、どこかの草によりかかって倒れないで済みます。そしてここまで植わっていると、雑草は全く生えないそうです。また、地面に全く日が当たらないので、夏でもそれほど水やりをしないとか。

「花粉の頃は外に出られないし、夏は蚊が多いから、世話はほとんどしないのよ。」だそうで、10年くらいこの状態だそうです。チューリップは11~12月の値下げする頃に大量に球根を買って、その時点で隙間があるところに差し込むように植え、咲き終わったら抜いたりせずそのまま放置するそうです。しばらくすると回りにある草が覆うので、枯葉で見苦しいこともないとか。そうやって枯れた草を抜かないためか、肥料も固形の化成肥料を「ごくたまに投げるだけ」なんだそうです。

よく見ると、園芸の本には「日当たりがよいところに植える」「あまり日があたらないところに植える」とされている植物が隣り合っていたりします。

〇〇植えたいけど、ウチはもう日当たりいいところ残ってないなぁとか思っていた自分は、あまり固定観念にとらわれない方だと思っていましたが、まだまだだと大いに反省しました。

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