つくば市内の某公園でクリ(7歳の柴犬)の散歩をしていたら、雨後の竹の子のようにキンランが生えていてビックリしました。もしかしたらクリが2~3本踏みつけたかもしれません。普通に犬と人が通る地面からキンランが出ているのを見たのは初めてです。
なぜ私がビックリしたか、たとえばウィキペディアでキンランについてこう書かれています。
「山や丘陵の林の中に生える地上性のラン。キンランが養分を依存している菌は腐生菌ではなく、樹木の根に外菌根を形成するイボタケ科、ベニタケ科(担子菌門)などの菌種。元々、日本ではありふれた和ランの一種であったが、1990年代ころから急激に数を減らし、1997年に絶滅危惧II類 (VU)(環境省レッドリスト)として掲載された。」
つまりキンランは上記のキノコが生えるようなところじゃないと、栄養を得られず育たないハズなのです。
同定ミスかもしれないと、つくば周辺の自然史に詳しい息子の友人に問い合わせたら、「実は〇〇公園は昔からキンランが多い。開けた林床より、ツツジの生け垣の下に多い印象がある。」とのこと。
ツツジの生け垣の下からキノコが生えているのも見たことがないので、この公園のキンランは、彼が観察しだしたときからイボタケ、ベニタケが生えなさそうなところに生えていたことになります。
突然変異なのか、それとも私が犬の散歩で、キノコが生えているのを10年近く見落としてきたのか。。
とにかくつくばは、東大通り(つくばで一番交通量の多い片側2車線以上の完全に人工的に作られた道路)の歩道の地面が野生のスミレでカーペットのようにおおわれたりと、在来野生植物が他の都市ではあまり見ないような生え方をすることが多いです。キンランみたいな絶滅危惧II類が犬の散歩コースに生えるのですから、つくばでなぜ在来種が繁茂するのか調べれば、日本の在来種の保全に役立つのでは?