養蜂家に弟子入り(続)

先週の養蜂実習は、手狭になった箱から大きいのに移し替える作業でした。下の写真では、蜂におとなしくしてもらうための煙作りをしています。枯れた芝をふいご付の容器にいれて、火をつけて十分煙りがでるまで空気を送ります。

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飼育箱の蓋をあけて煙をかけ、ひとつひとつ板を取り出した際に、蜂の様子を観察します(内検と言うそうです)。

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作業後はホットケーキにハチミツをつけて試食しました。下の写真で「さくら」とあるのはウワズミザクラです。

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ユリノキは最近、蜜源として注目している養蜂家が増えているようです。ミカンと比べると、一口にハチミツといっても色が全く異なることが分かります。

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日本では近年、趣味で養蜂を始める人が増えているそうです。おいしいハチミツを得るには、ミツバチが殺虫剤などを浴びず元気でいることと、蜜源となる植物が多種繁茂していることが必要です。それは農薬の使用が最小限な地域でのみ可能なのだと思います。
ロシアのアルタイ地方では、イルクーツクに屋台で売るために持って来たものだけでも、下の写真のように多種多様なハチミツが採られています。

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花が違うとハチミツがこれほど違うんだと、2014年にこの屋台を見て初めて知り、養蜂に興味を持つようになりました。たまたま研究でもネオニコチノイドが水圏生態系に与えた影響がかなり深刻だと気づき始めた頃で、ネオニコチノイドを減らす一環にもなるかもしれないと思い、養蜂の勉強を始めました。
11月からは希望者に日本ミツバチの採取法を教えてくださるとのことで、早ければ来年くらいから自宅で日本ミツバチを飼育できるかもと期待しています。