ラジエーションハウス

テレビドラマ「ラジエーションハウス」の最終回は、うつ病と思われていた患者が実は脳脊髄液減少症で、ブラッドパッチで劇的に回復するとのストーリーでした。この患者の場合は意識障害を起こしていましたが、通常は局部麻酔で行います。麻酔をしても血が入っていくときは結構痛いです。血が入るについて脳が頭蓋骨の中で圧迫されるような感じがして、それにつれぼやけていた視野がくっきりして、回復を実感しました。
最終回では、患者の劇的回復を見た技師長が、引きこもりになってしまった息子の友人も同じ病気ではないかと疑い、診断の結果、やはり脳脊髄液減少症だったとの話もありました。引きこもりの増加が話題になっていますが、その中には脳脊髄液減少症患者もいるのではないかと思います。交通事故など大きな衝撃でなくても、硬膜は簡単に穴があくようです(非意図的に摂取してしまう化学物質の作用で穴があきやすくなったのではないかと疑っています)。
私が所属する専攻でも体調がすぐれず、雨が降るとさらに悪化するなど私と同じ症状の学生が2名いて、脳脊髄液減少症かもしれないから診てもらいなさいと勧めたところ、二人ともそうでした。また近所の知り合いも10年以上仕事ができない状態だったのですが、親御さんから様子を聞いたところ脳脊髄液減少症としか思えなかったので主治医の先生を紹介したところ、やはりこの病気だったことが分かり、今では元気に仕事されています。
この番組がきっかけで本人の気持ちの問題ではなく病気のせいだったと分かって完治される引きこもりの方が、少しでも増えてくれたらと思います。

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