フランス南部ではアフリカからの熱波で異常高温になっています。パリにもその影響が及んでいると報道されていたので、昨夜、パリにいる娘にLINEで様子を尋ねたら、「めちゃくちゃ暑い!おもいっきり体調くずして、今、寝てる。」とのことでした。
以前にパリで暴動が続いていると報道されたときには「あれってほんの一部で、全然問題ないよ~。」との返事だったのですが、今回の報道は大げさではなかったようです。
気候変動による熱波や高潮が大都市に何らかの被害を与えるのは確実だったので、私達は国際チームを組んで、どうしたら都市がそれらの被害にレジリアントになれるか研究しました。
https://app.dimensions.ai/details/grant/grant.4829737
私が担当した東京でも、熱中症の専門家から建設業界まで、様々な関係者とのディスカッションを重ねて報告書をまとめました。しかし、その成果を行政にいかしてもらうのは、東京だけでなく、ロンドンや他の大都市もなかなか難しかったようです。
こういった傾向があるので、ただでさえそれぞれの専門分野内での評価を気にしがちな研究者は、あえて苦労してまで社会との連携を探ろうとしないのではないでしょうか。税金から拠出される予算で研究しているのですから、還元されないと無意味です。橋渡し役が必要です。