国の統計は役立たず!

ワカサギの漁獲量が全国的にはどうなっているのか、政府統計を調べました。
2016年の漁業統計は下記にまとめられています。

www.e-stat.go.jp湖沼での漁業は「内水面」としてまとめられており、2016年の「内水面漁業漁獲量 (1)都道府県別・魚種別漁獲量」のエクセルでは、ワカサギが最も採れていたのは青森県で、519トンでした。しかし同じ年度の「魚種別・河川別漁獲量」では青森県は数トンで、「魚種別・湖沼別漁獲量」では青森県の全ての湖沼に「×」がついていました。
さらには、「魚種別・湖沼別漁獲量」では全国計でワカサギが1062トンなのに、その頁に記載されている個別の湖沼の漁獲量を全部足しても、133トンにしかなりませんでした。
いったいどういうことかとメールで問い合わせたところ、
「本調査において漁協等数が2以下の場合には調査結果の秘密保護の観点から「x」(エックス)表示としております。よって採れていないという意味ではございません。
また、全体からの差引きにより、「x」と表示しても当該結果が推定できる場合には、本来「x」と表示する必要のない箇所についても「x」表示としておりますのでご了承願います。」
との回答が届きました。
はぁ?ですよね。特に後半については、意味不明でした。1026-133=893トンのワカサギが、×がついているどれか一つの湖沼で採れているのか、全ての×湖沼で採れているのか、どうやって推定できるのでしょう?
以前に東京都の労働人口統計が間違っていたことが問題になりましたが、こんな統計では間違っているのかどうかさえ検証できません。
こんな役立たずの統計のために税金が使われているのかと思うと、腹が立ってきました。。。