水圏環境学

本郷で開講した水圏環境学、成績を付け終わり、今年度も終了です。
今年度は、これまでで最もできの悪い講義でした。原因は、昨年起きた西日本豪雨です。昨年度の講義終了後に起きたこの災害、実は2008年の開講時から、「近いうちに広域で洪水、土砂崩れが起こる。」とその根拠を示し、住み場所を決める際の注意点などを教えていました。なので私の講義を聴いた学生さん達は、間違ってもハザードマップで水害の危険が在るところに住まないと思いますが、現実には真備町のような事態になってしまっています。
今回の例から私が予測したことは必ず起こると確信したので、まだ日本で真剣に考えられていない別の水関係リスクを昨年度の倍以上時間をかけて解説した結果、かなりタイトなスケジュールになってしまいました。昨年度まで欠かさず続けていたパックテストによる理学部1号館水道水質チェックを行う余裕もなく、「測定するって言ってたのに、できなくてごめんなさい。」と謝りました。
今年度これほど下手な講義をしたので来年度は何名履修されるか分かりませんが、冬の間からもう少し内容を精査して、来年度は余裕のある内容にしたいと思います。

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