投信への出資は賢明か?

老後資金2000万円問題を契機に、資産運用への関心が高まっています。証券会社も銀行も貯金だけではダメと、投信を勧めます。この低金利の時代、貯金だとインフレに追いつかず実質損になりますよ、と。
しかし投信はインフレにならなくても、損をするリスクがとても高いのです。
例として、2018年までは右肩上がりに基準価額を伸ばしてきた「ひふみプラス」を見てみましょう。この投信はテレビ東京系列「カンブリア宮殿」が2017年2月に取り上げていて、詳しい内容を下記で見ることができます。

誰も予想しなかった"トランプ相場"が吹き荒れ、にわか投資家がこの波に乗ろうと投資セミナーに列を作る。しかし...そんな流行の相場には見向きもせず、驚異的なリターンを上げるカリスマがいる。その男曰く「もっと積極的に投資を!日本にはもっと値上がりする企業は山ほどある!」独自の哲学で勝ち続けてきた日本一のファンドマネージャーが明かす、家計が潤い、企業や日本経済を元気にする、必勝の投資術!
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その「ひふみプラス」の基準価額の推移が下記です。上記放送を見てすぐ買った方はまだしも、1年後の2018年2月に証券会社などから勧められて買った方は、-25%の損失を被っていることが分かります。

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カリスマファンドと言われた「ひふみプラス」でこうなのですから、安全な投信なんてないと思った方がいいです。かく言う私は投信はおろか、株、FXもやってますが、老後資金は確保した上です。助成金に頼っていては本当にやりたい研究はできないと思い、自分で研究費稼ぐには一か八かで勝負しないと増えないと思ってやってるだけで、研究意欲がなくなったら投資なんて即やめると思います。