網走湖

北海道の網走湖に行ってきました。宍道湖同様、塩分が薄い汽水の湖です。宍道湖同様、水草が異常繁茂していると以前読んだ報告書に書いてあったので期待していたのですが、全くありませんでした。案内した方によると、平成16年以降、消滅したそうです。代わりに一面にアオコ状態でした。

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ただしこのアオコは6~9月までで、それ以外は珪藻だそうです。そのためか地元の漁師さんはシジミ専業ではなく、シジミ・ワカサギ・シラウオをもやっていて、特にワカサギは県外に発眼卵として出荷するほど大量にとれ、夏場も越年した10cmくらいのを漁獲しているそうです。これは珪藻が豊富で、動物プランクトンもたくさんいるからだと思われます。
現地ではシジミを採ってもらう時間が不足したので、スーパーに行ってシジミを見てきました隣のアサリの半分くらいある大粒揃いでした。網走湖のシジミ漁は北海道の内水面漁業でも重要な位置を占めているそうです。こんなしっかりしたシジミが安定して取れていれば、確かに重要だと思いました。

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