台風直撃!

安定同位体比を分析する質量分析計を置かせてもらっている産総研では、13日に計画停電して、電気設備の点検をします。毎年、暑くもなく寒くもないこの頃に行うのですが、この30年で初めて前日が台風直撃となりました。

質量分析計は電源を落とすと真空状態でなくなり、再起動してから元の状態に戻るのに時間がかかります。かかる時間は電源を落としている時間が長くなるほど増えるので、これまでは前日の夜に行って電源を落とし、翌日の夜に行って立ち上げていました。

今年の場合、前日の土曜日が台風直撃で、進路によっては夜まで待っても行けない可能性があるので、金曜夜に落とさざるを得ないと思っています。

質量分析計はかくもデリケートなので、計画停電ではない通常の停電が起こったら、すぐに行って再立ち上げしなければなりません。幸い、産総研では停電があると、たとえ瞬間停電でも携帯メールをすぐに送ってくれるので、自宅から車でDoor to doorで5分の産総研に駆けつけて対処できます(なので私は毎晩、携帯を側に置いて寝てます)。東大にはそのような通知システムがないので、恐くて高価な質量分析計を置けないのが本音のところです。