なぜいまだに地学を教えようとしないのか?

小さく細い川はそのぶん一気にあふれやすいとか、下流の広い川は雨がやんだ後でも上流からの供給で水位があがるとか、かつての氾濫原は洪水に遭いやすいとか、地学で言えばイロハのイ程度の知識です。そんな基礎知識を持たないが故に危ない所に住んでしまったり、不用意に外に出てしまって命を落としてしまう例が、何と多いことか!
ここ数年、土砂災害を含め水害が起こる度に「命を守る行動を」と繰り返すだけで、それぞれに置かれた立場で何が命を守るかの基本となる地学の知見を中学理科の教科書にもっといれろとか(現状では災害には全く役に立たない生態学がかなりを占めている)、高校1年生で地学は必修にしろとか(地学の知見がない職員が自治体の防災担当だったりするから、必ず水没するところに役場や避難所を建てたりする)、そういった議論が全くわかないのはなぜでしょう?地学という学問があることを、既にマスコミさえ知らないのではないかと疑ってしまいます。
地震、火山、台風、豪雨など、およそ天災のデパートみたいなこの国で命を守るために、国民全員が基礎を習得しなければならない理科の科目は、地学なんです!