2021年度に一部ネオニコチノイドの評価を見直し

改正農薬取締法(2018年12月1日施行)では全ての農薬について、定期的に、最新の科学的知見に基づき安全性等の再評価を行う仕組みが導入されました。
改正法の施行時での既登録農薬については、2021年度から優先度に応じて順次、再評価を実施することになっています。

 アセタミプリド、イミダクロプリドといったネオニコチノイド系殺虫剤は優先度Aの既登録農薬にリストアップされています。
ただし「再評価になったからといって、規制が厳しくなるかどうか、まだわかりません。また再評価までは規制もされないことにもなります。」と、知人が心配していました。
私達が今回Scienceに出した論文は、これまで検討されていなかった、汽水域で甲殻類や昆虫類に与える影響、そして直接の毒性ではなく餌生物の減少が生態系に与える影響を指摘しています。こういった観点から、再評価に関わる、より多くの知見が蓄積されればと思っています。