犬のアレルギー増加も化学物質が原因

昨日・本日と環境ホルモン学会に参加しました。今回もいろいろ勉強になりましたが、うちのクリ(8歳の柴犬)が時々アレルギーがひどくなって毛が抜けるほどなので、「ペット動物から見る室内科学物質汚染の実態解明とリスク評価」という講演はなるほどと思いました。
この講演では犬と猫血液中のPCBやPBDEを測定し、汚染源としてハウスダストとペットフード(特にPCB)ではないかとしていました。
ハウスダスト対策としてはカーペットをやめるのが有効なのですが、床材だけだとクリがひっかいて傷だらけになるので、悩ましいところです。
私が子供の頃にはほとんど聞かなかったALSにかかる人が最近多いと思っていましたが、農薬曝露が危険因子との講演も印象に残りました。農薬曝露はアルツハイマーやパーキンソン病の危険因子でもあるそうです。これらの病気は高齢になるほど発症しやすくなることもあり、実験的に証明するのは難しいです。さらには、農薬原剤の毒性が添加物で強くなることもあり、疫学調査の結果を尊重すべきでしょう。