幸せな長寿は犬とともに

昨日放映された

NHKスペシャル | ベイリーとゆいちゃん

は、子供病棟のセラピー犬と患者との関わりを中心に、犬と人間の関係に関する科学研究も紹介していました。
野生のキツネ(イヌ科)から性格が穏やかなものを交配し続ける間に、人になつき、やがては犬のように指示を理解するようになった実験が紹介され、かつて人はオオカミに同様なことをして犬が生まれたと推定していました。オオカミがいることで人は大型肉食獣の接近を察知でき、オオカミは人の食べ物のおこぼれにあずかることができ、お互いにWinWinの関係を築いたと考えられるそうです。
犬と人間が見つめあうことで、双方でオキシトシン(いわゆる幸せホルモン)が分泌するとの日本人の研究も紹介されていました。
さらには、犬の脳波が人の楽しそうな声と怒った声とで、人と同じように反応するとの研究も紹介されていました。
私はクリ(7歳の柴犬)と生活していて、犬にはまだまだ解明されていない能力があると感じています。何年か前、父がトイレで失神したことがありました。突然クリがトイレの扉の前で吠え続けたので、様子を見に行って発見しました。トイレに入ってそれほど時間も経っていなかったので、クリが吠えなかったら気づかなかったと思います。そう言えば手塚治虫の「ブラックジャック」にも、ラルゴという犬が危険を予知して、犬なりに考えて人々を危険から救った話がありました。
人生100年時代、高齢者が犬と生活しやすい体制を整えていくことは、QOLを高める上で、かなり重要なポイントではないかと思っています。
下はクリが我が家に来た7年前の写真です。生後4ヶ月になってもまだ売れ残っていたクリですが、犬を飼いたいと娘が父をペットショップに連れだしたところ、父はクリを一目見るなり「こいつはすごく賢い」と、もっと若い、いかにも子犬子犬した柴犬ではなくクリを選んだそうです。父は農家出身で、子供の頃から牛、馬、鶏、山羊を家畜として飼い、遊びで野鳥も飼っていました。その経験からクリの賢さを見抜いたのだと思います。私にはそんな判断能力は、おそらくありません。

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(追伸)
このつぶらな瞳の子犬が、翌年には1月21日記事で紹介したようなオバサンづらに化けるとは、想像だにしてませんでした。。。