論文に書かれていることが正しいとは限らない

健康関連番組でよく、〇〇という論文が発表されたと紹介されますが、論文の発表=それが正しい、ではないことが一般にはあまり理解されていないような気がします。
たとえば、奥村(2017)臨床評価45(1)25ーに、下記の記載がありました。半分を超えていますね。
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系統的レビューによると、アブストラクトの結論部を粉飾している臨床試験は、否定的な結果が得られた優越性試験の40~59%、否定的な結果が得られた非劣性試験の63%に認められることが示されている。論文のアブストラクトが粉飾されていると、その研究成果が報道される段階において、粉飾が修正されることはない。