あけましておめでとうございます。
今年はナンテンをいけてみました。「難を転じて福をなす」の語呂合わせから縁起物とされているそうです。
噴火をもたらす火山は温泉や地熱発電に利用され、梅雨期に雨が多い気候に合った水稲栽培が広がった日本。ともすれば災害をもたらす自然環境を福に転じるのは自然科学の知見に基づいた合理的な対応です。
江戸時代まで氾濫原は水田や遊水地に利用し、集落を作ることはありませんでした。明治から平成までの日本は、生活する中で身につけた科学リテラシーを忘れ(その最たるものが「日本には何かあれば神風が吹く」という妄信?)、平成には氾濫原の新興住宅街で大きな水害が起きました。
今年はこれまでより、ほんの少しだけでも、かつて日本人が当たり前に持っていた科学リテラシーが戻って来ますように。
本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。