写真から写真語へ

昨日は産総研で写真家・伊藤之一氏の「写真から写真語へ」という講演を聴きました。
伊藤氏は産総研のキログラム定義改訂の告知を撮影した方で、氏の写真が掲載されたホームページはそれまでの4000倍、アクセスが増えたそうです。
写真は重要なコミュニケーションツールであることは、講義や一般向け講演などで痛感していました。「百聞は一見に如かず」とはよく言ったもので、どれだけ言葉を選んでも、私が見聞きしたことを聴衆に伝えるのは至難です。しかし写真だと、一目瞭然なのです。
たとえば「ヨシは毎年、生えては枯れます。そのままだとその枯死体は有機汚濁負荷になり、湖底に住む生物の酸欠を招きます。だからヨシを植えることで水質浄化になるという主張は科学的には間違いです。」と言っても、それが下記写真のような状況なのだと、ほぼ確実に分かってもらえません。

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とは言え、写真を見せても分かってもらえないことも多いので、「伝えたい内容が伝わるポイントを、『人は明るいところに目が行く』以外にあと2つくらい教えて頂けませんか?」と質問したら、
〇画面に余計なものをいれない
〇特徴的なところを撮る
と教えて頂きました。
私が撮る写真はどちらかというと記録を残す目的で、かなり網羅的な内容です。それをそのまま見せるのではなく、そこから何がいいたいのかをよく考え、余計なものを削除するなど加工しなきゃならないということだと解釈しました。
持ってるだけでほぼ使ってないPhotoshop、使い方勉強しなくちゃ。。。