テナガエビ

今年度もあと1週間。例年ですと学会や新年度の講義準備でバタバタすごすうちに4月1日を迎え、科研費の当落に悲喜こもごもという感じですが、今年は講義もどうなるかわからず、学会も軒並みキャンセル。斜め読みした論文を読み返したりして、ゆったりと過ごしています。

最近、面白いと思っているのが、テナガエビの卵サイズ論文。河口に生息するものが一番小さく、淡水湖沼が最大、汽水湖に住むものはその中間というのです。それら卵サイズが違うテナガエビ同士を交雑したらどうなるとか、汽水のを淡水で飼育したらどうなるかとか、簡単に実験できそうですが、そういった報告はまだありません。

自宅から車で15分で行ける霞ケ浦のテナガエビは直径10mm、車で1時間の汽水湖・涸沼は7.7mmと報告されています。テナガエビは共食いの傾向が強いそうなので、以前に金魚を飼っていた大きな水槽で様子を観察しながら、自宅で飼育実験すると楽しそうです。

来年度からは宍道湖出張もなく、予定していた夏のアメリカ出張もこの分だと難しそうなので、今年はテナガエビイヤーにしようかな、などと夢想するこの頃です。