都市封鎖下の大学

東京の都市封鎖が懸念されていますが、そうなったら大学の講義はどうなるのか。どのニュースも大学については全く取り上げていないので、パリにいる娘にLINEで聞いてみました。予想通り、オンラインで行っているとのことでした。
ただしオンライン講義には賛否両論があって、学生によっては公衆Wifiのあるところに行かないとインターネットが使えず、「若者が人の集まるところに行くことになる。」と指摘されているそうです。
ちなみに小学生については、「もともあとある教育動画を親に共有させて子供に見させているところもあるみたい。」とのことでした。
私が娘の年齢だった頃は、海外との連絡は国際電話かエアメール。大学1年の夏に、アメリカに留学中にできたヨーロッパの友人の家に遊びに行くことに決め、「○月○日にローマ着、○月○日ロンドン発のツアーに便乗して、あなたがいるキール大学に行くね。」とエアメールを出して、「分かった。その間に、デンマークにある○○と、パリの○○の家に行こう。」との返事が返ってきたのが2週間後。今の若者には考えられないような状況でした。
今はこうやって、ニュースが取り上げない海外の事情もリアルタイムで尋ねられるし、安否確認もできます。ネットだけでなく、パラオにいた娘が、「フランスに入国できなくなるらしい。」との噂を聞いて、即フライトを手配して入国、なんてこともできます。でもそうやって交流の垣根が小さくなったことで、一昔前なら「武漢病」との地方病で済んでいたであろう感染症を世界に広げてしまったわけですね。
諸刃の剣。