コロナウイルスとの闘いに全力を傾けてはいけない

神戸や芦屋など阪神に未曾有の被害を与えた阪神淡路大震災は、1995年1月17日未明に発生しました。直後に「ウチは無事や!」と叫んで切れた電話が父から入り、何の事やらと思っていたら、昼近くになってようやく延焼する神戸の街が放映されました。こんなことが。。。と呆然としてからわずか2ヶ月後の3月20日、地下鉄サリン事件が起こりました。数え切れないほどの救急車や被害者が、地下鉄駅の入り口付近にかたまっていて、私の頭の中では延焼する神戸の映像がフラッシュバックしてました。
そう言えば過去の歴史でも、未曾有宇の災厄がしばしば重ねて起こっていたと気づきました。最初の災厄で備えが薄れているところに次の災厄に襲われることで、被害が深刻化していました。最初の災厄だけに全力投球してはダメだと悟りました。
2011年3月11日、東日本大震災が起こりました。これだけでは済まないだろう、大きな余震が来るか、火山噴火が起こるかと思ったら、その日のうちに原発事故が起こりました。
二度あることは三度ある、1年以内に未曽有の災厄が2度起こることが、私が生きている間だけでも既に2回起こった日本。この新型コロナウイルスで、日本は未曾有の危機に陥っています。でも、「国民が一丸となり、全力で戦う」はダメです。全力を出してはいけません。9割くらいの力で戦い、残りの1割で、さらに何か起こったらどうするかを予測し、準備しておくべきです。
極めて起こり得ることとして、6月以降の水害があります。避難所という密集空間を作らないためにどうするか、あるいは密集してもクラスターにならないためにはどうするか、1割の力で検討しておくべきです。
とは言え現政府はコロナだけでも後手後手に見えます。この上に大災害が起こった場合の対処は、全く考えていない可能性が高いと思われます。自ら考え自ら備えなければならないのでしょう。
実は同じような記事をわずか2週間前に書きましたが、それ以降も同様の指摘をしているコメンテーターは、テレビの報道番組でも皆無でした。できるだけ避難所に行かないで済むように、前回記事でもご紹介した下記の本を参考にされてください。

 

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