研究遺産

下の写真の日本語、何だかおかしくありませんか?

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これは2006年7月まで使っていたOS9のマックで、USBメモリーを本体から外す際のメッセージです。これでも日本語がかなりそれらしくなった方で、私が1980年代に初めて使ったマックは、システム立ち上げ(=電源をいれる)の度に日本語システムをいちいちインストールしていて、その日本語のレベルたるや、上記の比ではありませんでした。
以後、マックはソフト的には使いやすくなり、OSXの頃まで使ってました。けれどもハード的な不満は全く解消されませんでした。例えばメールだけを外付けHDに格納するとか、Windowsなら様々な特徴のあるノートPCを選べるのにマックだと選択の余地がないなど。
また、OSXまではOS9までの秀逸なソフト(例えばクリケットグラフとかStatView)が使えたのですが、それ以降は互換性もなく、代貸ソフトもないので、Windowsに転向して今に至っています。
上記のようにOS9までのマックのメールは他のメールソフトに移すのがシロウトではかなり難しかったので、私はOS9のマックを今でも捨てずに持っています。数年に一度くらい、OS9を使っていた頃のメールを見る必要が出てくるからです。
今日も、2002年の論文で使用したタイのジュゴンのサンプルを国立環境研究所に寄贈するに当たって、当時の現地担当者の連絡先を調べるためにOS9のマックを立ち上げました。
以前の記事で、修論の頃は10数列×248行の線形近似さえ大型計算機を使わねばならなかった事を書きましたが,その打ち出し(紙)も含め、わずか40年の研究生活でも捨てられずに取っているものは、意外とたくさんあります。6年後の定年のときにこれらを自宅で格納するスペース作りが、テレワークになった今、やっとくべきことかもしれません。